- インストール作業なしでローカルにPHP開発環境を構築
- PHPを動かして実行結果をブラウザに表示
目次
基本①:PHPを動かすには何が必要なの?
PHPはサーバーサイドスクリプトと言って、Webサーバー上で動かすことができます。
そのため、PHPを使うにはまずWebサーバーを用意しなくてはなりません。
基本②:開発環境とPHPについて
開発環境とは
プログラムを開発をする・開発のできる場所をのことを「開発環境」と言います。
開発環境作りでよく登場するのが、
- XAMMP(ザンプ)
- MAMP(マンプ)
- Vagrant(ベイグラント)
- Docker(ドッカー)
といった、PHPを動かすのに必要なものをまとめてインストールできたり、同じ開発環境をすぐに構築できるようにしてくれるツールです。
今回は上記のものは使わずに、
- Macでデフォルトで入っているPHP
- PHPの「ビルトインサーバー」の機能
のみを使用して、難しいインストール作業抜きで環境構築していきます!
PHPのバージョンとは
PHPにはいくつかのバージョンがあります。
PHP5.6やPHP7.1といった表記をし、数字が大きいほど最新のバージョンになります。
古いバージョンはサポートされなくなったり、最新版とのセキュリティやオブジェクトの仕様の違いなどが出てくるため、新しく開発を始める場合は出来るだけ最新バージョンを使うようにしましょう。(環境によっては使えるバージョンが限られている場合があります。)
PHPのバージョンを確認してみよう
ターミナルとは・・・
コマンドと呼ばれる命令文を入力し、Macを操作するアプリケーション。
プログラマーなら誰もが憧れる(?)噂の「黒い画面」です。
手順
① Finderから「アプリケーション>ユーティリティ>ターミナル 」をクリックして
ターミナルを起動します。
ターミナルを開いたら、画面に以下のような表示が出ていると思います。
(名前部分などは設定により異なります。)
tofu:~ $
② PHPのバージョンを確認するコマンドは下記です。
$ php -v
と入力してエンターを押してみましょう。
($ は入力しません。$ に続くのはコマンドですよ、という意味です。)

これで、PHPのバージョンが確認できたと思います。
画像ではPHP7.1が表示されていますが、お使いのOSXによってバージョンは異なります。
今回はPHP5.4以上なら大丈夫ですので、そのまま進めていきます。
MacにPHPローカル開発環境を構築しよう
PHPファイルを作ろう
バージョンが確認できたので、次は実行するPHPファイルを作成します。
今回は、わかりやすくデスクトップに作っていきたいと思います。
① まずは作業場所として、デスクトップに新規ディレクトリを作成します。
名前は何でも良いですが、今回は「workspace」とします。

② workspaceの中に、「index.php」ファイルを新規作成します。
エディタについて・・・
今回は「Sublime Text (サブライムテキスト)」を使用しています。
(業務ではCoda2を経て、現在はPhpStormを使っています。)
ファイルはテキストエディットでも作ることができますが、
開発を始めるならコードを書くのに適したエディタを使うことをおすすめします。
また、ターミナルでコマンドを使って作成することもできますが今回は省略します。



③ index.phpに、以下の記述をして保存します。
今回は、「Hello World!」と表示させてみたいと思います。
<?php
echo 'Hello World!';
これで準備はOKです。
ビルトインサーバー を起動しよう
PHPはWebサーバーで動くと前述しましたが、通常の場合はサーバーマシン(今回の場合はMac)に
- Apache(アパッチ)
- Nginx(エンジンエックス)
などのWebサーバーをインストールして動かします。
今回はPHPの「ビルトインサーバー 」という機能を使って、簡易的なWebサーバーを立ち上げます。
手順
① ビルトインサーバーを立ち上げるコマンドを入力します。
$ php -S localhost:8080 -t ~/Desktop/workspace
各コマンドの意味はこちら。
$ php -S localhost:8080 -t ~/Desktop/workspace
- -S
ビルトインサーバーを立ち上げるオプション。 - localhost:8080
自分のローカル環境の8080ポートを使用する指定。 - -t
ドキュメントルートの指定。
-tの後にドキュメントルートのパスを指定できます。
画像のように表示されればOKです!

これで、サーバーが立ち上がったので、表示されているように「http://localhost:8080」にブラウザからアクセスしてみます。
このように、PHPのビルトインサーバーを起動させれば、ローカル環境でも、ブラウザ上で動作確認をすることが可能になります!
確認が終わったら、ターミナルで「Ctrl + C」を入力すればビルトインサーバーを終了できます。
まとめ:今回使ったコマンドのおさらい
最後に、先ほどのビルトインサーバーを立ち上げるコマンドについて説明します。
その後ろにいろいろなオプションを付けて実行させるよ…!
今回の場合、
$ php -S localhost:8080 -t ~/Desktop/workspace
- -S
ビルトインサーバーを立ち上げるオプション。 - localhost:8080
自分のローカル環境の8080ポートを使用する指定。 - -t
ドキュメントルートの指定。
-tの後にドキュメントルートのパスを指定できます。
のようなコマンドになっています。
おまけ:コマンドでもPHPは実行できる
コマンドでPHPの後ろに実行したいファイルパスを指定すれば、ターミナルでも実行結果を確認することができます。

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いかがでしたでしょうか?
こうしてみるとMacには最小限の開発環境が整っていることがわかりますね。
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感覚が掴めたら、次は実際にサーバーを借りてWebサービス作りににトライしてみましょう!
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